インディキャンプ

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OMM「classic 25」2020年リニューアル後は超多機能ザックになった

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こんにちは。コーディです。

今回は...

「新しくリニューアルされたOMMクラシックが気になる...」 

「色んな機能が付いているけど実際の使い勝手ってどうなんだろう...」

「良いところ・悪いところそれぞれ知りたい!」 

こういった方に向けてお伝えしていきます。 

 

 

 

1.商品説明

OMM「classic 25(2020年ver)」

〇容量:25L(他32Lあり)

〇サイズ:ワンサイズ(背面長:45cm)

〇生地:210T & TPU強化ナイロン

〇重量:最大 715g 最小 405g(ウエストベルト・DUOマット取り外し時)

〇色: 灰,青,オレンジ,緑,ピンク,紫

〇値段:17600円(*2020年9月現在)

〇その他:ハイドレーション対応・DUOマット(ハーフサイズマット)付属 

出展:Classic 25 – OMM Original Mountain Marathon 

 

イギリスのブランドOMM(オリジナルマウンテンマラソン)から販売のバックパック

OMMとは、オリジナルマウンテンマラソンの略称。

イギリスで誕生し、毎年開催されている山岳マラソンレースです。

2名1組のペアとなり、チェックポイントを通過しながらゴールを目指すのですが、GPS機器の使用することが禁止、というシビアなルールがあります。

スピードだけでなく読図のスキルも問われるレースとなっています。

ちなみに日本でも2014年より開催している非常に人気のイベントです。

クラシック25はOMMからヒントを得て開発された、容量25Lのザック。
スピードが求められる山岳レースでは、軽量かつ背負っても荷物が揺れにくいザックが必要となります。

そんな状況にも対応できるよう改良を加えながら進化してきたザックが、クラシック25です。

 

1973年に開発され、調整されつつ販売されてきたのですが…

2020年に大きくリニューアル!

 

元々の機能に加え、新たな魅力も追加され、大きく進化しました。

どんなものなのか、見た目・特徴・気になる点を紹介してきたたいと思います。

 

2.見た目

正面 

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大きめのメッシュポケットと、コンプレッションを掛けるベルトがセンターについています。

 

背面

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エストベルトの左右には、小物が入るポケットが付いています。

チェストストラップには笛も付属しています。

 

サイド

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フロントと同じメッシュのポケットがサイドにもついています。

長いものはベルトで締めて固定も可能。

 

フロントメッシュポケット

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メッシュポケットはストレッチ性あり。

ベルトを緩めると更に物が入ります(*詳しくは後述)

 

雨蓋とポケット

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雨蓋にもポケットがついています。500mlペットが2本は入る容量。

 

メイン収納

シンプルな1気室。片手でストラップを引っ張るだけで、ガバっと大きく開きます。

反対に締める時はオレンジ色のコードを引っ張るだけ。

メインの収納ポケットの開閉も、簡単で早いです。

背面にはハイドレーション用のポケットと、DUOマットが入っています(*詳しくは後述) 

 

3.特徴(9つの魅力)

背負い心地

classic 25は背中にピタッと吸い付くような、安定感のある背負い心地です。

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いわゆる腰で支えるザックとはちょっと違います。

エストベルトはおへその当たりにくるイメージ、少し高い位置で背負うような感覚でした。

これにより、ザック本体の安定がありつつ、腰回りの動きの抑制が減るので、
下半身を動かしやすく、サクサク歩けることができるのが特徴です。

 

EVAパッド付きショルダーハーネス

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ショルダーハーネスはEVAパットが付いています。

(EVAパットは柔軟性があり、通気もよいメッシュ地の材質)

肩と胸をやさしく包み込んでくれて、動きやすさとフィット性を実現しています。

長時間の使用の際の、疲れ削減に繋がっています。

 

UGR(ユニバーサルギアレール)とチェストストラップ

チェストストラップの高さを細かく調整できます。

ショルダーハーネス上にあるレールについています。

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これにより取り外すことなく、ズズーッ!と上げ下げ可能。地味に便利。

 

チェストストラップには笛がくっついています。 

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よくあるザックの笛と違い、吹きやすいよう工夫されています。

 

大きめのフロントメッシュポケット

前面には大きいメッシュポケットがついています。

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これがとにかく気軽に使えて便利。結構物が入る!

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メッシュポケット自体にストレッチがきいているので、物を押し込んでも伸びてギュッと固定されます。

 

ポケットからはみ出るようなものでも、サイドのベルトを引っ張るとより固定が強まります。

状況に応じて調節できる優れたポケットです。

 

レインウェア等すぐ取り出したいものを入れても良いし。

濡れたシートやテントを入れておけば、ある程度乾かすこともできます。

 

500mlペットボトルが2つ入るサイドポケット

フロントメッシュに加え、サイドポケットもメッシュです。

ストレッチがきいているので物が結構入り、かつ落ちにくくなっています。

500mlのペットボトルは勿論、ボトルも入る大きさです。

ベルトで締め付けもできるので、トレッキングポールなど長さがあるものの固定も可能です。

 

雨蓋とベルト

メッシュポケットの下部から伸びているベルトを、雨蓋のバックルに接続が可能。

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ギュッと締めるとザック全体のコンプレッションをかけることができます。

このベルト、実は取り付け位置の上げることができます。 

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これによってどうなるのかと言うと...

 

雨蓋とザックの間が広くなり、大きい物を挟むことができます!

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ザックが入らないものでも外付けして持っていく事ができます。

これによって25L以上の容量拡張が可能です。

 

逆に物が少ない時はベルトを外し、雨蓋をザックの内側にしまい込むことも可能!

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見た目の変化だけですが、シンプルですっきりとした印象になります。

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(私はしまい込んだ状態の見た目の方が好き。笑)

 

取り外し可能なウェストベルトポケット

変態的な機能を一つ紹介しましょう。

 

classic 25はウエストベルトを取り外すことが可能。

取り外し方法がなんとペグの抜き差し!!

写真の様に、ザック本体とウエストベルトがペグで固定されているのです。

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ちょっと異質すぎて...これにはさすがに驚きました。笑

 

このペグは、普通にテントなど立てる際にも使えますし、栓抜きとしても使えるそうなのです!

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(ちなみにアルミペグ、13cm、1本9gです)

 

でも歩いているとペグが勝手に抜けちゃうんじゃないの...?

と心配になりましたが、実際に4時間ほど歩いてみましたが、ほぼ抜ける気配は無く大丈夫そうでした。

 

エストベルトを外せば、普段使いしてもごつくない雰囲気。

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ちなみに取り外しはリニューアル前には無かった機能だそうです。

 

更に...取り外したウエストベルトをペグで固定すると、ウエストポーチにも早変わり!

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使うシーンは限定されそうですが...普段のランニングとかにも使えそう。

上手くテント内に仕込めば、収納として利用できないかなぁ...

 

取り外し可能なDuoマットバックパッド/スリープマット

ザック内側の背面ポケットには、背面パットの代わりとなるDUOマットが入っています。

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普段は折り畳まれていて、広げると45×80cmまで大きくなります。

広げた際は山ザブトン(シート)として休憩時などに使うことも可能。

薄手のマットなので最小限ではありますが、ゴツゴツした地面でも座り心地をある程度和らげます。キャンプでも大活躍でした。

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(ちなみに重さは135g、単体で買うと4000円程するので、付属はちょっとお得な気分になります。笑)

 

軽い上に軽くなる!

ザックの重量を実測してみたところ...

640g!

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25Lにしては比較的軽い!あとメーカースペックよりも軽い...?

 

そして更なる軽量化が可能です!

これまで説明してきたDUOマットとウエストベルトなど外せるものすべて外すと...

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なんと重量が370gに!これもメーカースペックより軽い。笑

しかしこうなると山と道に匹敵するクラスの様に感じますが...すごい... 

 

4.気になるところ

形が崩れるやすいのでパッキングの仕方が重要

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classic 25はフレームレスザックです。

DUOマットが背面パットの役割をしているのである程度形は保たれます。

 

ただやはりパッキングの形を考えて入れないと、ザックの形が崩れ、背負い心地が悪くなるので注意です。

 

重いものを入れすぎると壊れる

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素材にコーデュラなど丈夫なもの使われていますが、あくまで軽量(トレラン)ザックです。

入れるものが重すぎると、ハーネスがブチブチと鳴って壊れるので注意が必要です。

 

お店の方に聞いたところ...

8kg以上もハーネスを痛める可能性があり控えたほうが良い...

10kg以上のものを入れるのは絶対やめたほうがいい!

との事。ある程度の物の軽量化が必要ですね。

 

5.まとめ

OMM「classic 25」

特徴をまとめると...

 

・背中に張り付くような背負い心地を実感

・軽量。マットやベルトを外して更なる軽量化が図れる

・大きいメッシュポケット利用と雨蓋の挟み込みで容量以上に物が入る

・ウエストベルトを外してウエストポーチとして使える

・背面パットにDUOマットが付属。座シートとしても使える

 

日帰りやテント1泊できる程度のザックを探し、候補のうちの一つだったのですが。

こちらを選んで正解だったと思っています。

 

リニューアル前と比べ、ポップな見た目に変わった印象でした。

個人的にはグレーがまだ落ち着いているカラーで使い勝手がいいように感じます。

 

同じ軽量ザック&大きいメッシュポケットで言うと「山と道 mini2」など思い浮かびますが。

そちらを検討されている方にも、オススメできるザックでした。

ちなみに私が知る限りの、東京での取り扱い店舗は以下2点!(*2020/9現在)

アートスポーツ 本店|ランニング、トレイルランニング、アウトドア用品を取り扱うスポーツ用品専門店

sokit 東京都練馬区にある山のセレクトショップ “ソキット”

試着などの際は参考ください!